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太平洋戦争1(昭和16/1941)
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入選 放送文芸
作曲 古関祐而

燃える東雲揺り上げて
花と清しい波頭
艦は我が家よ海原と
広い庭だと楽しめば
仰ぐマストに日の丸も
晴れて希望の血が躍る

我等日本男児には
海ぞ度胸の磨き場所
勇む船首に海運の
明日の王者は輝くと
今日も越え行く荒波の
万里の果て無き西東

担う使命は重かろと
皇国に捧げた身は軽い
北斗冴える氷海も
南十字の澄む果ても
先祖譲りの腕任せ
拓く資源だ海幸だ

海に鍛えた民族の
命脈打つ底力
鳴らせ七つの海駆けて
秋は今だぞ引け取るな
見ろよ興亜の上げ潮に
光煌く陽は若い
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作詞 清水みのる
作曲 飯田景応

輝く旗のその下に
集いて鍛う若人我等
精鋭競い堂々と
必勝目指しいざ行かん
おお日本陸上日本

制覇の誓い溌剌と
張り切る意気の若人我等
驀進さっと矢の如く
地煙立てていざ駆けん
おお日本陸上日本

湧き立つ血潮鳴る血潮
力よ熱よ若人我等
鉄腕今ぞぐんと伸び
希望の彼方いざ投げん
おお日本陸上日本

正気は満ちて今ここに
誉れを担う若人我等
大地を蹴って颯爽と
中空高くいざ跳ばん
おお日本陸上日本

玉座は常に揺ぎ無く
凱歌を挙ぐる若人我等
栄えある旗を靡かせて
轟く歓呼にいざ起たん
おお日本陸上日本
作詞 西條八十
作曲 服部良一

夕焼け雲の影映す
流れの岸に語らえど
結ぶ術無き二つの心
ああ ああ
秋の上海鶉鳴く

乙女の胸の紅染めて
切なき色の夕雲に
君が心を優しく問えば
ああ ああ
雲は答えず落ち葉降る

仇と知れど故郷の
妹に似たる後ろ影
明日の運命も唐撫子の
ああ ああ
君は歌うよ愛の歌

往来の雲たまたまに
逢うては落とす小夜時雨
晴れて大陸ほのぼの昇る
ああ ああ
朝の日の出ぞ頼もしき
作詞 脇太一
作曲 江口夜詩

張り切る意気で燃える血で
日本背負ったこの脚だ
練って鍛える健康の
輝く道を真っ直ぐに
歩け歩こう陽を浴びて
富士もにっこり笑ってる

漲る力逞しい
銃後を築くこの脚だ
ぐっと伸ばして手を振って
希望の大地踏み締めて
歩け歩こう颯爽と
空に日の丸躍ってる

鋼の筋だどっしりと
職場を護るこの脚だ
皆揃って朗らかに
寒さを蹴って風切って
歩け歩こうがっちりと
組んだ歩調は国の楯

御稜威の下に一億が
亜細亜を担うこの脚だ
戦地偲んで翼賛の
誠に弾む胸張って
歩け歩こう溌剌と
鳴るぞ興亜の暁の鐘
作詞 田村和夫
作曲 島田逸平

丘の緑も朝日に映えて
港夜明けに喇叭が響く
歌も軍歌で颯爽行けば
波が呼ぶ呼ぶ鴎が歌う
ああ懐かし海は憧れ軍港娘

空に爆音港にマスト
花の乙女の黒髪撫でて
薫る潮風七つの海へ
行けば飛ぶ飛ぶ心は躍る
ああ懐かし海は憧れ軍港娘

波も御空も曙色に
晴れて微笑む軍港日和
富士も見えるよ雲行く空に
海軍旗は鳴る鳴る血潮は燃える
ああ懐かし海は憧れ軍港娘
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