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太平洋戦争1(昭和16/1941)
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作詞 荻原四郎
作曲 能代八郎

戦の名残も生々と
硝煙鼻衝く荒野原
砲車に踏まれて散りもせず
紫野菊がただ一つ

野末は夕焼け茜雲
声無く薄の穂が揺れる
故国も今頃秋なるか
妹よいずこぞ無事なるか

野菊の花咲く故郷を
離れた二人は親無し子
逢う日はこの世じゃ望めぬが
嘆くな召された身なれば

紫その色褪せるとも
正義の戦はただ進む
この花兜にいざ添えて
地平の彼方へ前線へ
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作詞 徳土良介
作曲 陸奥明

ああ草枕幾度ぞ
捨てる命は惜しまねど
まだ尽きざるか荒野原
駒の吐息が気に掛かる

鞍を浸して濁流を
越えてまた衝く雲の峰
嘶け黒馬よ高らかに
俺もお前も兵だ

思えば遠く来しものぞ
渡る風さえ母の声
未練じゃないが故郷へ
夢や今宵は通うらん
作詞 サトウハチロー
作曲 仁木他喜雄

濡れた仔馬の鬣を
撫でりゃ両手に朝の露
呼べば答えてめんこいぞ
オーラ駈けて行こかよ丘の道
ハイド ハイドウ 丘の道

藁の上から育ててよ
今じゃ毛並も光ってる
お腹壊すな風邪ひくな
オーラ元気に高く嘶いてみろ
ハイド ハイドウ 嘶いてみろ

紅い着物より大好きな
仔馬にお話してやろか
遠い戦地でお仲間が
オーラ手柄を立てたお話を
ハイド ハイドウ お話を

西のお空は夕焼けだ
仔馬帰ろうおうちには
お前の母さん待っている
オーラ唄ってやろかよ山の唄
ハイド ハイドウ 山の唄

明日は市場かお別れか
泣いちゃいけない泣かないぞ
軍馬になって行く日には
オーラ皆で万歳してやるぞ
ハイド ハイドウ してやるぞ
作詩 森地一夫  
作曲 上原げんと

海で暮らすならパラオ島におじゃれ
北はマリアナ南はポナペ
島の夜風に椰子の葉揺れて
若いダイバーの船唄洩れる

島へ来たならダイバー船へお乗り
男冥利に命を懸けて
珊瑚林に 真珠採りするよ
ダイバー愛しの鼻唄歌て

高波うねりに度胸が座りゃ
海は故郷パラオの王者
錨下ろしてランタン振って
帰るダイバーは人気者
作詞 佐藤惣之助
作曲 上原げんと

南国の青い空
赤い夕陽の珠江の流れ
進む汽船のデッキの上で
語るクーニャンまりほの匂い
銅鑼も鳴ります花の広東航路

花塔も黄昏れて
霞む緑の沙面波止場
並ぶジャンクに灯りが点もりゃ
風も囁く歌さえ響く
月が出ました花の広東航路

汽船下りてそのままに
プロムナードはバンドの辺
蛇の料理は嬉しかないが
街の花火の楽しい光
夢の旅行よ花の広東航路
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