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太平洋戦争1(昭和16/1941)
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作詞 矢野亮
作曲 三界稔

広野の丘に佇めば
戦の跡は荒涼と
霞む地平に霞む地平に
赤々と今大陸の陽が沈む

夕陽に映えて空高く
聳えて立てる忠霊塔
仰げば胸も仰げば胸も
迫り来て涙で潤む文字の跡

ああこの丘を血に染めし
倒れし勇士幾人ぞ
君の英霊君の英霊
今もなおこの地にありて護るかよ

夕闇迫る新戦場
思いを残し去り行けば
旅の心に旅の心に
しみじみと広野の風が身に染みる
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作詞 西條八十
作曲 明本京静

誉の家と仰がれて
父を良人を愛し子を
御旗の下に捧げたる
誇りを何に例うべき

召されし朝万歳を
駅に唱えし別れより
我が身も共に鹿島立ち
戦の庭にある心地

光栄の門守る身に
寄せよ苦難の雨嵐
黒髪長き日本の
女性の力試しみん

面影遠く隔つとも
通う心に結ぶ手に
御国を護る内と外
楽しいかなやこの覚悟

力を合わせいざ行かん
今日の苦労を語り草
仰がん朝もほど近し
八紘一宇の新亜細亜
作詞 杉山里つ子
作曲 堀内敬三

皇軍人の疾病を
負傷を看取る看護婦と
召され出でし女子我等
腕に付けし赤十字
赤き至誠の色に燃ゆ

陸に海に看護婦が
勤しむ道は変わらねど
病院船の使命ぞ重き
腕に付けし赤十字
赤き至誠の色に燃ゆ

荒波猛る大海に
身は船暈に悩まされ
血を吐きつつも看護す我等
腕に付けし赤十字
赤き至誠の色に燃ゆ

嵐に海霧に戦争て
敵機も襲う船にして
患者輸送に只管勉む
腕に付けし赤十字
赤き至誠の色に燃ゆ
作詞 日本小国民文化協会

ザックザックザックザック
ザックザックザック
兵隊さんの足音だ
ザックザックザックザック
ザックザックザック
強い日本の足音だ

ザックザックザックザック
ザックザックザック
私達の足音だ
ザックザックザックザック
ザックザックザック
揃う皆の足音だ

ザックザックザックザック
ザックザックザック
世界に響く足音だ
ザックザックザックザック
ザックザックザック
進む亜細亜の足音だ
台湾総督府推薦

海は呼ぶ呼ぶ常夏の
島の緑が目に浮かぶ
今だ乗り出せ逞しく
南へ南へこの舳
ああ躍進の血は燃える

希望明るい蒼波に
胸を叩いて溌剌と
越える赤道椰子の島
ここが命の我が砦
ああ海の子の意気は鳴る

何が嵐だ湧く雲へ
どんと構えりゃ高らかに
挙がる勝鬨空晴れて
薫る平和の新秩序
ああ日の民の義は勇む

栄えの舞台だ紺青の
海は微笑む地は稔る
今日の力の眉上げて
行くぞ御旗と諸共に
ああ南洋の陽は招く
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