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太平洋戦争1(昭和16/1941)
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作詞 大木惇夫
作曲 古賀政男

ああ馬の背に涙して
故郷出でて幾年ぞ
高倉山の白雲に
誓いし言葉仇ならず
飾る錦は誰ゆえに

ああ山河は変わらねど
人の心は今いかに
思い出の谷夢の丘
幼馴染の面影も
今は空しき菜の花よ
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作詞 長谷川堅二
作曲 井口小夜子

皆揃って飛び起きて
交わす笑顔も日曜日
そよぐ梢の一つ星
お庭の掃除草むしり
尊い汗が流れます

昇る朝日の爽やかな
空へこの胸この腕
ラジオ体操一二三
掛け声高く張り切って
健康第一努めます

萌えるさ緑野へ山へ
歩け歩けと弾む足
丘のこだまも進軍歌
日の丸弁当頬張って
楽しい常会開きます

夕べ明るい灯の下で
遠い戦地の物語
末の坊やも愛らしく
ヘイタイサンと片仮名で
慰問の手紙綴ります
作詞 大高ひさを
作曲 山下五朗

甘いマンゴが香る
仏印碧い風
アンナン娘が日の丸振って
微笑むこの街白い路
脚に覚えのペダルを踏んで
朗らか進軍どこまで飛ばす

椰子の葉陰は揺れる
あの空遠い空
花咲くカンボジア夢見るラオス
果て無い地平も密林も
脚に覚えのペダルを踏んで
輝く銀輪どこまで進む

焦げた鉄兜
きりりと結びつけ
空征く荒鷲と手を振り交わし
東亜の東亜を護る為
脚に覚えのペダルを踏んで
皇軍駐在どこまで続く
作詞 水口千代
作曲 佐藤長助

雨晴れて
街の灯点る夕暮れよ
心も軽く吾子を待つ
我が家に急ぐ

暖かき
夕餉囲みて今宵また
語るも嬉し弟の
雄々しき便り

楽しきは
我が家の愛の満ち満ちて
笑顔明るく身篭れる
妻の愛おし

小夜更けて
吾子はすやすや夢の国
感謝に祈る一筋の
明日への誓い
作詞 矢島寵児
作曲 飯田景応

雨に打たれて咲く花は
優し睡蓮支那娘
雲の晴れ間に濡れて立つ
星の瞳は何祈る

翼傷めた紅雀
一人怯えて羽ばたけど
朝の光に夢覚めて
心ほのぼの仰ぐ空

靡く楊柳の風にさえ
強い誠が偲ばれて
心打たれる胸に沁む
やがて笑顔に点る灯よ
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