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太平洋戦争1(昭和16/1941)
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作詞 西條八十
作曲 伊藤宣二

君知るや乙女の祈りを
紫暮れ行く夕べの丘の
花の香りに雲雀の唄に
祈る言葉の切なきを

君知るや乙女の祈りを
牧場の羊も鈴音軽く
急ぐ家路の灯点し頃に
哀れ佇むその影を

君知るや乙女の祈りを
想いは溢れて流るる涙
照らす優しのマリアの星に
かけし願いをこの胸を
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作詞 野村俊夫
作曲 加賀谷伸

船は行く行く灯火揺れる
月に西湖の波の上
誰に聞かそか私の胡弓
せめて届けよあの船に

夢を偲べば花散る木陰
咽ぶ今宵の歌の節
聞いてくれるか私の胡弓
肩にほろほろ散る花が

月の西湖の灯火一つ
どこへ行くやら帰るやら
風よ運べよ私の胡弓
船で櫓櫂を取る人に
作詞 佐藤惣之助
作曲 古賀政男

青い屋根金の屋根
夢のお城に三日月が
ほんのりとかかる頃
赤い揺り籠揺れて
いつかアカシアの花のよに
ねんねする子は楽しかろ

合歓の花眠る花
長い睫が良く似てる
まだ若いお母さん
青いランプが揺れて
古い都の花の歌
聞いて寝る子は嬉しかろ

愛の窓夜の窓
遠い砂漠の旅を行く
懐かしいお父さん
星の光も揺れて
泣いて数える鐘の音に
ねんねする子は愛しかろ
作詞 小野金次郎
作曲 佐々木俊一

鞭声粛々夜河を
渡る愛馬と二人連れ
人目隠れて行くけれど
今宵忍ぶは伊達じゃない

月落ち鳥鳴いて霜天に
満つる今宵の物案じ
さぞや貴方も今頃は
一人夜寒の歩哨線

山川草木転た荒涼
夕陽に虫の声
貴方のお跡はこの坊や
今日も元気な鉄兜
作詞 佐伯孝夫
作曲 佐々木俊一

出た出たお月さんにっこりと
十五夜お月さん今晩は
俺が戦地で見ている月を
故郷で坊やも見てるだろ

転戦三年の追憶は
弾丸傷だらけの鉄兜
恩賜の煙草を戴き吸えば
煙一筋有難や

雨が降る風が吹く泥の路
軍靴も千切れる泥濘ぞ
黒馬よ喜べ行く手が見えた
手綱持つ手に男泣き

東も南も西も北
爆裂砲火の地の響き
皇国の興廃この一戦
覚悟は一つだ大八洲
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