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太平洋戦争1(昭和16/1941)
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作詞 北白川宮永久王
作曲 陸軍戸山学校軍楽隊

黎明興亜の新天地
皇御戦の御旗の下に
瑞気漲る長城越えて
輝き進む駐豪軍

聖戦寒熱幾千星山西
懐来八逹嶺と
挺進遠く五原を衝きて
志気盛んなり駐豪軍

息吹きは新た蒙疆に
断乎進めよ重なる山河
挙れ民族東亜の共栄
護り築かん駐蒙軍

妖魔の躍る外豪に
暗雲空をよし閉すとも
我が神剣の閃くところ
意気天を衝く駐豪軍

広漠蒙古の風吹くも
正義盟邦民草安し
八紘燦たり我が大御稜威
栄光に満つ駐蒙軍
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作詞 佐藤惣之助
作曲 古賀政男

山は朝焼け青い空
さっと一鞭鬣振って
ホイノホイ
駈ける彼方に陽が昇る
ホーラ明日から軍馬だ軍馬だ
グンとグンと出ろよ

明けて三年また三月
共に暮せば心も通う
ホイノホイ
同じ思いの親と子だ
ホーラ明日から軍馬だ軍馬だ
グンとグンと出ろよ

月の夜道も雪空も
手綱片手に聞せたものを
ホイノホイ
馬よ忘るな故郷の唄
ホーラ明日から軍馬だ軍馬だ
グンとグンと出ろよ

国のお召しで征く朝は
馬よ喜べ日の丸立てて
ホイノホイ
紅の襷も掛けてやろ
ホーラ明日から軍馬だ軍馬だ
グンとグンと出ろよ
作詞 西條八十
作曲 古関祐而

進軍喇叭で一億が
揃って戦へ出た気持ち
戦死した気で大政翼賛
皆捧げろ国の為国の為ホイ
そうだその意気グンとやれ
グンとやれやれグンとやれ

角出せ槍出せ鋏出せ
日本人なら力出せ
今が出し時大政翼賛
先祖ゆずりの力瘤力瘤ホイ
そうだその意気グンとやれ
グンとやれやれグンとやれ

おやおや赤ちゃん手を出した
パッパと紅葉の手を出した
子供ながらも大政翼賛
赤い紅葉の手を出した手を出したホイ
そうだその意気グンとやれ
グンとやれやれグンとやれ

岩をも付き抜く桑の弓
一億一心起つところ
御稜威仰いで大政翼賛
やがて東亜の春が来る春が来るホイ
そうだその意気グンとやれ
グンとやれやれグンとやれ
作詞 野村俊夫
作曲 古関裕而

今大君の御姿を 
瞼に仰ぐ二重橋 
ああ感激の万歳も 
涙で詰まるこの心

光の国よ神の国 
召されて勇む民我等 
ああこの命この身体 
捧げて拝む天皇旗

露営の夢に執る鍬に 
忠義の二字の血が燃える 
ああ紅の一雫 
祖国を護る土となれ

行け行け茨踏み越えて 
御旗は進む厳かに 
ああ一輪の桜こそ 
我等の心その姿
作詞 仏印派遣軍報道部
作曲 明本京静

針路は南一筋に
進む船団堂々と
決意に砕く激浪も
俄に晴れて朝凪の
右舷に望むカムラン湾
思いを馳する日露役

砲台声無く静もりて
サンジャック岬夜の海
星を数えて甲板に
立つつわものの眉の毛を
掠めて青き燈台の
廻転光に見る陸地

海の上ゆく十五日
今遡るサイゴン河
両岸迫るジャングルや
土民の船も珍しく
指差し見ゆる森の上
大アンテナに雲高し

陸海軍の共同に
築きて固き防衛陣
東亜共栄南方の
鉄の備えに敵は無く
感激燃ゆる椰子蔭に
仰ぐ日の丸三色旗
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