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太平洋戦争1(昭和16/1941)
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作詞 時雨音羽
作曲 細川潤一

さあ咲いた咲いた勝鬨桜
昇る朝日に
ぱっとぱっとぱっとな
銃後頼もし大和一家の
花見歌花見歌

さあ富士のお山と桜の花と
添えてやりたい
ぱっとぱっとぱっとな
清い日本の無敵日本の
心意気心意気

さあ何を騒ぐか太平洋の
波を眺めて
ぱっとぱっとぱっとな
昔変わらぬ大和心の
花が咲く花が咲く

さあどうせ一度は度胸と胸を
見せにゃなるまい
ぱっとぱっとぱっとな
男にっこり抜いた刀に
花が散る花が散る

さあままよ嵐の吹こうとままよ
春じゃ桜じゃ
ぱっとぱっとぱっとな
日本良い国桜咲く国
強い国強い国

さあ仇に許すな南を北を
吹けよ春風
ぱっとぱっとぱっとな
散らば諸共大和一家の
総踊り総踊り
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作詞 矢島寵児
作曲 倉若晴生

見たか鉄腕祖国の為にゃ
切った啖呵も伊達じゃ無い
晴れた夜空に口笛澄んで
俺の心は月に聞け

吸った煙草の煙でさえも
恋し御国の香りが高い
男甲斐ありゃこの大陸に
骨を埋めるこの俺さ

日本男児の血潮は湧けど
下手な喧嘩にゃ知らぬ顔
見栄や体裁こちらで御免
ここは上海居留街
作詞 南條歌美
作曲 江口夜詩

北京の街の黄昏に
繻子の支那服翡翠の耳輪
私ゃクーニャン胡弓を弾いて
ああ口ずさむ双々燕
北京北京春の夜の北京

馬車の鈴の音も軽く
暮れりゃ夜風にランタン揺れて
鳩が鳴く鳴く前門辺り
ああ和やかな新興の
北京北京春の夜の北京

ニャンニャン祭り近付いて
窓に百合仄かに香りゃ
遠い日本の朋友愛し
ああ思い出の霧が降る
北京北京春の夜の北京
作詞 佐伯孝夫
作曲 壇六郎

思い出すのは馬車の娘
赤い夕陽の街の角
風が優しく吹いていた
歌が楽しく流れてた

街で小麦を買い込んで
驢馬に積ませた帰り道
歌の文句は忘れたが
可愛い笑顔は忘りゃせぬ

興す黒土満州の広さ
住めば人情の花も咲く
春は三月お祭りにゃ
愛し馬車の鈴よ鳴れ
作詞 坂本修三郎
作曲 細川潤一

国を発つ時駅頭で
聞いた別れのあの軍歌
今敵陣を前にして
胸に仄かに蘇える
出征兵士を送る歌

狂う矢玉の濁流を
衝いて進んだその時も
また月明かりの塹壕で
胸で歌った感激の
ああ暁の決死隊

進み進んだ幾山河
馬と一緒に見る夢も
覚めればいつも戦友と
歌う涙の愛馬行
星空寒き夜の陣

今日も昨日もまた明日も
兵は軍歌と共に行く
ああああ砲声その中で
堅い乾パン齧りつつ
月下に叫ぶ進軍歌
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